1目的 北野最終処分場及び周縁の土壌、水質環境中のダイオキシン類の分析を行い、その現状を把握すると共に現在実施している発生防止対策の適正を判断し、さらに今後の防止対策を検討するための基礎資料を得ることを目的とする。
2測定項目
北野一般廃棄物最終処分場周縁(H10.1.30採取)
土壌;4検体
地下水;6検体
原水・放流水;2検体
北野一般廃棄物最終処分場地内埋め立て完了箇所(H10.3.24 採取)
埋め立て物(焼却灰など);1検体
3測定分析方法
土壌「ダイオキシン類に係わる土壌調査マニュアル」(H10環境庁)に準拠
地下水・原水・放流水
「廃棄物処理に係わるダイオキシン類標準測定分析マニュアル」(H9厚生省)準拠
4測定委託機関 中外テクノス株式会社
5測定結果
1)北野最終処分場周縁
土壌 単位pg-TEQ/g
地点NO | 土1 |
土2 |
土3 |
土4 |
毒性等量 | 31 |
25 |
7.3 |
29 |
地下水(民間井戸) 単位pg-TEQ/l
地点NO | 水1 |
水2 |
水3 |
水4 |
水5 |
水6 |
毒性等量 | 0 |
0.26(3.9) | 0.025 |
0.002 |
0.024 |
0 |
2)北野一般廃棄物最終処分場浸出液処理施設 単位pg-TEQ/l
地点NO | 原水 |
放流水 |
毒性等量 | 1.9 |
0.022 |
3)北野一般廃棄物最終処分場地内(埋め立て完了箇所)単位ng-TEQ/g(pg-TEQ/g)
地点 |
処分場地内 |
毒性等量 |
11(11000) |
6評価
ダイオキシン類摂取量(暴露評価)
本調査における推定値 | 大都市地域における代表値(参考) | |||
摂取量pg/kg/day |
濃度(最高値) |
濃度 |
摂取量pg/kg/day | |
食物 |
0.26〜3.26 | 0.26〜3.26 | ||
大気 |
0.23 |
*0.78pg/G |
0.6pg/G |
0.18 |
水 |
0.01 |
0.26pg/l |
0.03pg/l |
0.001 |
土壌 |
0.13 |
31pg/g |
20pg/g |
0.084 |
計 |
0.63〜3.63 |
0.52〜3.53 |
参考
土壌 | 当調査 | 7.3〜31pg-TEQ/g |
所沢市環境調査(H9) | 14〜48pg-TEQ/g | |
地下水 | 当調査 | 0〜0.26pg-TEQ/l |
三富地域(埼玉県:H8) | 0.06〜0.22pg-TEQ/l | |
水道水(ダイオキシンリスク検討会中間報告) | 0.0097〜0.03pg-TEQ/l | |
原水 | 当調査 | 1.9pg-TEQ/l |
横浜市 | 0.09〜6.8pg-TEQ/l | |
放流水 | 当調査 | 0.022pg-TEQ/l |
横浜市 | 0.0051〜0.66pg-TEQ/l |
7今回の問題点
観測井については平成10年1月30日に採取したところ、観測井の設置面の地表状況と、長い期間(昭和61年当時から)混入したと思われる土壌、埃などにより観測井内に浮遊物質及び堆積物が多く、観測井の試料の採取方法に問題があったので井戸水の試料としては不適格であった。
このため、事前に観測井内を洗浄するなどの対策をし、地下水の状況を正確に把握する必要があるとの指摘があったので、ついては上記の状況を満たした上で再調査を早急に実施していきたい。
所沢市記者発表用資料「ダイオキシン類測定結果」