●石坂産業3号炉変更許可申請への疑問
くぬぎ山最大手廃棄物処理業者 石坂産業はここに来て、これまで全く使用していなかった3号炉を「改善」する、として、変更許可申請を出してきました。石坂産業の3号炉(1.28t/日)感染性廃棄物、廃アルカリ、汚泥、廃プラスチック、ゴム屑などを燃やす、という許可を得ています。こんな小さな炉によくこれだけの許可を与えたものです。しかも、感染性廃棄物は塩ビが多用されていますし、汚泥は水分を含み不完全燃焼を引き起こします。廃アルカリ、ゴム屑、プラスチック等、全て燃やせば有害な物質が生じることが予想されるものです。これをごちゃ混ぜに燃やしたら、どんなにひどいことになることか。今回の申請は、この炉に、前処理の乾燥炉と、二次燃焼室をつける計画です。石坂産業は施設の処理能力は変更しない、としていますが、バッチ炉である4m3の炉に、新たに、12m3の乾燥炉、24m3の二次燃焼室を付けるのです。これが能力増にならないことを説明するのは大変であったと思いますが、要するに、許可量しか投入しない、だから、処理能力は増えない、ということのようです。もちろん投入を四六時中監視する人は誰もいません。
現在、周辺住民(所沢・川越、狭山、三芳町市民)に計画を縦覧し、意見を求めています。
この計画に対しては、
1,既に汚染が心配される地域にこれ以上の施設拡大の計画を許すことはできないこと
2,燃やされる廃棄物種類から、様々な有害物質が発生するおそれがあること、
3,実質的な処理能力の拡大であること
などについて、意見を述べていく必要があります。意見書の提出先は西部環境管理事務所宛12月10日まで。
〒350-1124 川越市新宿町1-1-1川越地方庁舎2F 埼玉県西部環境管理事務所宛
住民の意見書集約の後、専門委員会が開催され、この計画に対して、専門委員会の意見をまとめます。これらの意見を埼玉県が受け、最終的な許可の諾否を決定します。