BACKGROUND
1990年−地球規模の異常気象による食料危機が人類を襲った。
日本は遺伝子工学研究所BIASを中心とした『富士山麓科学都市』を建設、
人工的な食料生産に国家生命を託した。
しかし、どのようなテクノロジーによっても食料危機を乗り越えることはできず
折しも勃発した第3次世界大戦の中遂にBIASは廃棄された。
しかし、廃棄されたはずのBIASでは人間の制御を越えた暗闇の中
狂った遺伝子操作のもと、異様な怪物が増殖し続けていた。
1997年、第3次大戦は終わりを告げ新たな秩序に向けての建設が始まった。
だが、目の前に立ちはだかったのは
かつては人類の力と科学の象徴、今は悪魔の棲む塔と化していたBIASだった。
BIASそのものを破壊することは無理だった。
どのような物質・細菌・生物が外に漏れ出すか解らない。
BIASの中へ入り、全ての生物を焼き尽くし、殺し、生物の生産過程を完全に停止するほか手は無い。
しかもBIASには怪物だけではなく狂ったアンドロイドが走りまくり様々の電子防御装置が
罠を仕掛け、放射線や毒性ガスの汚染が人間の侵入を拒絶している。
政府は怪物の首に賞金をかけた。
BIASの機能を停止させたモノには一生かかっても使い切れないだけの
多額の報償を出すと。
その結果、各地の命知らずがBIASを目指すこととなった。
モンスターや防御システムによって命を絶たれる者の断末魔の叫びがこだまする。
生きながら気が狂ってしまった者もいる。
あるいは僅かなカネと引き替えに手足を失った者もいる。
それでも彼らはBIASの暗闇へと挑み続ける。
暗闇の中に叫ぶ世紀末のハンター達、
彼らはいつしかこう呼ばれた。
「ザ・スクリーマー」と。