SASUKE組とは?

SASUKE曰く
「ぬるま湯につかってしまったみちプロを正しくするために結成された集まり。」

1998年のみちプロ後半をかき回したSASUKE組についてデメリットとメリットの考察。

SASUKE組のデメリット

SASUKE組はマスコミにも叩かれいい印象を残せなかった。(週プロがつけたSASUKEのあだ名はバカスケである。)
では、SASUKE組の不幸な点についてあげてみよう。

1.SASUKE自体ルードになりきれてなかったこと。
元々ずっとリンピオでやってた人がいきなりルードというのは無理がある。
ちゃぶ台トークで観客にウケを誘うというやり方や
イルカのお面、イワシの飾り、サーベル、葉巻、レイヴェン座りなど、おおよそルードというにはちょっと・・・という感じだった。
(でも、ブルーのキバ付きマスクはカッコよかった。)

2.正規軍とスイングしなかったこと。
元々SASUKE組は正規軍に敵対するつもりで作ったのだが、肝心の海豚が絡むのを嫌がった。
結局、タッグリーグ戦を除けば正面衝突したのは幕張、青森、大阪などのごく数回だけ。
元々アンチ海豚として生まれたキャラなのだが海豚が話に乗ってこなかったので、
結局シングルでヨネ原人や浪花相手に暴走するしかなかったのだ。
浪花がその気になってSASUKE退治に乗り出すと公言したときには、
既に海豚のみちのく脱退が確定した頃だった。

3.時期が半端だったこと。
サスケが変わるきっかけの敗者覆面剥ぎマッチが98年9月シリーズの最終戦。
サスケの試合スタイルがいきなりルードに変わったのが名古屋のイベント試合。
青マスクのSASUKEとして動いた時期が
みちのく二人旅・冬の出稼ぎ・春の出稼ぎの3シリーズ。
つまり、東北で活動している時期は1シリーズのみ。
出稼ぎや他団体(新日、バト)での活動の方が多かった。
そのため、普段見なれている観客でない人達がSASUKEを見ることになり、
共感を得られなかったこと、C-MAXが出稼ぎシリーズに全線参加できなかったため
カード的に孤立してしまったことなどがSASUKEにとって痛かった。
(皮肉なことに新日に出て顔を売ったり後楽園の試合がウケた事が後の人気につながるのだが)

SASUKE組のメリット

最終的に団体分裂に至るほどのトラブルメーカーであったSASUKE組にメリットなどあったのかと思われる方が大半だろうが、
考えられる点として
「C-MAXの台頭」があげられる。当時から脅威の新人として有名であったが、最初は当然ながら前座扱い。
SASUKEが再びメキシコから連れてきて幕張大会でメインに立ったことやその後のタッグリーグ戦での起用などの
実績はSASUKEと組んだからこそのメリットである。
第2に「外様の起用」
望月、茂木などといった面々は元々SASUKEがパートナーとして連れてきた存在。
これを機に両名はみちのくに上がるようになり、茂木はその後ちゃぶ台を自分のアイテムとしチャビンガーという
ペルソナを得ることになる。これもSASUKE組効果といえるだろう。
第3は「その破天荒ぶり」
とにかく、SASUKEとSASUKE組はやることがハチャメチャだった。
レスラー以外にもメンバーをかき集め、俗に言う「騒動ファン」から喜ばれた。
「あの時代が面白かった」というファンも実際いるのだから。
事実、幕張大会では正規軍とファンをほぼ二分していた。

結局、言えることは「良くも悪くもみちのくはサスケを中心に回る」ということ。
それを忘れていた海豚に対するアテツケにしてはSASUKE組は強烈すぎた。

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