キャラメイクの時の設定の考え方

過去の経験から真面目に考えたこと#1




以前はプレイヤーキャラとはどんぶりみたいなものだと、考えていた。
プレイを重ねるに伴って、どんぶりの中に水が注がれていき、
最後に水がいっぱいとなって一つのキャラクターの人格が完成する。
…そんなふうに考えていた。
だが、時を重ねるにしたがってそういった設定も自分で考えてやらないと
マスターが動かしてくれなくなってきた。
そこまでの技量がない、といってしまえばそれまでだが、たぶん下手に設定を
つけてやると、PLから抗議が入るようになったからだろう。

というわけで、自分なりの設定の考え方を考察してみよう。

キャラ一人に割り当てる設定というと、
* 容姿
* 性癖
* 家族構成
* 趣味・嗜好
* 過去の履歴(生い立ちからプレイ直前まで)
* 好き嫌い
* 人物関係
* 短所・長所
* 思考パターン
なんかが挙げられる。

これらの中ではプレイするにあたって考えておいた方がいいものと、
プレイしていくうちに考えればいいものがある。
プレイする前にざっとでいいから考えて置いた方がいいのは
容姿、性癖、好ききらい、短所・長所、思考パターン
始まってから追加設定という感じで考えた方がいいのは
家族構成、過去の履歴、人物関係、趣味・嗜好。

これってどういう事かというと、
内面的な事項は早めに考えておき、
外面的な事は後からでも遅くは無いということなのである。
例えば、生い立ちなんかをガッチリガチガチに固めておくと、後から追加する際に困る
ことになるし、容姿を先に決めておかないとマスターが描写に困ることになる。

容姿 そのものズバリ「見た目」である。髪の色、髪型、体格などなど。
これを先に決めておかないと、描写に苦しむマスターがでてくる(ってのも悲しいんだけど)。
性癖 いってしまえば「くせ」である。巻き毛をいじるくせとか、つめを噛む癖とか。
あんまり必要ないようにみえるけど、ひとつインパクトのある癖をつくっておくと、文章描写の中で、いい隠し味になる。
家族構成 両親、兄弟の有無、名前、等など。プレイングにおいて家族の事を引き合いに出さないのであれば、特に考える必要もないが、PC同志で組んで親兄弟をやる時には、最優先にきめにゃならぬ。
趣味・嗜好 キャラの趣味。これだけは誰にもひけをとらないというもんを一つ作って
おくと、キャラロールに便利。この場合、大抵PLの趣味・嗜好とダブる場合が多いけ
ど、違うものを選ぶときは少々の予習をしておいたほうが賢明かと。
一般的では無いものを選ぶ場合も、もちろん先に決めてこれはこういうものだという事 
を一筆添える事。でないと、その事を知らないマスターに曲解されても文句は言えんぞ。
この辺は「マスターの嗜好」で書くつもり
過去の履歴
(生い立ちからプレイ直前まで)
おおまかでいいから最初に一つ作って節々に設定を後から付け加えていくのがよろしい。
例えば、過去はこんな暮らしをしていた、こんな事があった、こんなトラウマをうけた等など。
そうやっておくと、似た境遇のキャラがいたとき、自分の過去を述べて云々というプレイが出来る。
好き嫌い あれは好き、これは嫌いというもの。先に決めておくとプレイングの際に役立つが、逆にプレイングの結果、好きでなくなったり、嫌いになったりというのもある。
プレイングの中で苦手な物の克服というのも、ロールのポイントになりうるから。
人物関係 他人(PC,NPC)との繋がり、もしくはその人達をどう考えているか。
恋愛感情、嫌悪、共感、などを決めておくと、そのPCとの絡みに役立つ。
ひとつ注意しておきたいのは赤の他人との関係感情は先に作ってはおけないという事。
現実においても、先入観とか噂を抜きにいきなり人のことを嫌いにはなるのは難しいと   
思う。(人嫌いとか、偏屈なんてのは別だけど。)
短所・長所 これは、先に決めておくというよりもプレイングの結果、出来上がる物。
思考パターン * 思考パターン
こんな時はこんな風に、あんな時はあんな風にという行動パターンである。
こんなモンガッチリ決められる訳がないから、おおまかで、結構。
これも、大抵は自分自身の思考パターンとダブってくるが、それがいやなら、
小説やアニメのきゃらの思考パターンをあてはめるのも一つの手。
ただし、100%コピーなんてやってはいけない。
これに関しては「キャラの流用」で詳しく考えるつもり。

と、あげてきたけど、それらがいずれもマスター、ないし他PCに向けられているのは解ると思う。
設定というのは「わたしはこういうキャラなんです」というのを他人にアピールするためのもの。
細かく決めすぎても、いい加減に決めても駄目。
少ない設定で、解りやすいキャラを作れるのが理想だと、思います。

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